WTTフィーダーとは、グランドスマッシュやWTTシリーズといった大規模な大会の出場資格を得るための登竜門となっている大会です。
今回はそんなWTTフィーダーの大会概要について、詳しくまとめたいと思います。

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WTTフィーダーとは
WTTフィーダーとは、WTT (World Table Tennis)が開催する卓球の国際大会です。
WTTが主催する大会は、規模の大きい順にグランドスマッシュ・WTTシリーズ・WTTフィーダーとあり、最も下のカテゴリーに位置するのが今回紹介するWTTフィーダーになります。
この大会は、主に世界ランキング50位以下の選手を対象としており、世界ランキング上位進出を目指す選手や、怪我などで世界ランキングが下がってしまった選手が多く参加する大会になっています。

ちなみに、大会名となっているフィーダー(feeder)には飼育者・送電線・給電線と和訳され、要約するとパイプ役やつなぎ役という意味になります。
フィーダー(feeder):飼育者・送電線・給電線
また、フィーダースクールという言葉もあり、特定の学校へ生徒を送り出すために存在する教育機関のことを指します。
このことから推測するに、WTTフィーダーという大会の名称には世界ランキング上位進出を目指す選手の登竜門という意味が含まれているのだと思います。
大会概要

種目は男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルスの5つ。
開催数は将来的には月に8~12回の開催を予定していますが、この頻度で開催できるようになるにはしばらく時間が掛かるようです。
2023年と2024年は、ともに年15回の開催でした。
WTTフィーダー | |
---|---|
開催数 | 月に8-12回を想定 |
大会日数 | 本戦3~4日間、予選最大3日間 |
種目 | 男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス |
優勝WRポイント | 125pt |
賞金総額 | 2万〜4万USドル(約300万〜600万円) |
世界ランキングポイント
WTTフィーダーで得られるWRポイントは以下のとおりです。
種目 | 🏆優勝 | 🥈準優勝 | ベスト4 | ベスト8 | ベスト16 | ベスト32 | ベスト64 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シングルス | 125 | 90 | 45 | 25 | 15 | 8 | 2 |
ダブルス | 125 | 90 | 45 | 25 | 2 |
参考までに他の卓球国際大会で得られるポイントもまとめておきます。

賞金について
賞金総額は最低20,000USドルで最高が40,000USドル。日本円にすると約300万〜600万円相当です。
過去5大会の賞金総額は以下のとおりです。
大会 | 賞金総額(米ドル) | 賞金総額(日本円) |
---|---|---|
2024.03 ベイルート大会 | 22,500USドル | 約340万円 |
2024.02 マンチェスター大会 | 22,500USドル | 約340万円 |
2024.01 コーパスクリスティ大会 | 22,500USドル | 約340万円 |
2023.12 ビエッラ大会 | 20,000USドル | 約300万円 |
2023.11 デュッセルドルフ大会 | 20,000USドル | 約300万円 |
※賞金の日本円換算は2024年3月時点で計算しています。
試合形式
試合形式はトーナメント戦で、全ての試合が5ゲームマッチで行われます。
出場選手枠
WTTフィーダーの出場枠はダブルスが16枠。シングルスの枠は開催国が32/48/64の中から選択して決定されます。
出場枠の内訳は以下のとおりです。
種目 | 参加人数 | 内訳 |
---|---|---|
男女シングルス | 32/48/64名 (開催国が選択) | WRから16/32/48名 ワイルドカード最大4名 WTT推薦2名、WTTユース推薦2名 予選通過者8名 |
男女ダブルス | 16ペア | WRから10ペア ワイルドカード2ペア 予選通過4ペア |
混合ダブルス | 16ペア | WRから10ペア ワイルドカード2ペア 予選通過4ペア |
- WR:世界ランキングの略です。エントリー締め切り時点で判断されます。
- ワイルドカード枠:開催国が出場選手を選出できる枠です。世界ランキングに関わらずに選出できます。
- WTT推薦:主催者であるWTTが出場選手を選出できる枠です。世界ランキングに関わらずに選出できます。
【予選について】
予選の有無は開催国が決定します。
予選を実施することとした場合のシングルスの予選人数は最大で128名まで。ダブルスは最大で16ペアまでです。
出場制限
①NER【協会参加人数上限】
WTTフィーダーでは、特定の国の選手が多く出場して偏ることのないように各協会から出場できる人数に上限が設けられています。
種目 | 上限人数 | 備考 |
---|---|---|
男女シングルス | 各協会8名まで | ホスト国に上限規制はなく、無制限です |
男女ダブルス 混合ダブルス | 【予選なし】 ▶️最大4名 ▶️開催国は8名まで | 【予選なし】 同協会ペアで最大2ペア ▶️開催国は同協会ペアで最大4ペアまで |
男女ダブルス 混合ダブルス | 【予選あり】 ▶️最大6名 ▶️開催国は10名まで | 【予選あり】 同協会ペアで最大2ペア ▶️開催国は同協会ペアで最大4ペアまで |
②PDR【WR上位選手の参加規制】
WTTフィーダーの意義は「世界ランキング下位選手の押し上げ」です。
世界ランキング50位がその基準となっているため、50位以上の選手には出場規制が設けられています。
- WR30位以内の選手は参加不可
- 開催国のみWR30位以内の選手2名まで参加可能
- ワイルドカードはWR31位以下から選出すること
- WTT推薦枠は参加規制にカウントしない
- 31位〜50位の選手は最大6名まで参加可能(但し、ホスト国優先)
過去大会結果
過去大会の結果・歴代優勝者は別記事にまとめてあります。
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