WTTが開催する“グランドスマッシュ”は「オリンピック」「世界卓球選手権」と並ぶ、卓球の最大規模の国際大会です。
今回はそんなWTTグランドスマッシュについて、大会概要を詳しくまとめたいと思います。

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グランドスマッシュとは
グランドスマッシュとは、WTT(World Table Tennis)が開催する卓球の国際大会で最大規模のものになります。

上の図からも分かるとおり、WTTが主催する大会の中で最高峰に位置しているのが“グランドスマッシュ”です。
優勝者にはオリンピックや世界選手権と同じWRポイントである2000ptが付与されます。
ITTF(国際卓球連盟)がスポーツイベント内での卓球大会の地位の向上を目指して2021年に作られたのがWTTで、その中で最高規模の大会がグランドスマッシュです。
WTT最高峰の大会であるグランドスマッシュでは、コミュニティ活動やエンターテインメントにも力を入れており、卓球以外にも多数のイベントを開催しています。
そのモデルとしたのはテニスの「グランドスラム」やゴルフの「全米オープン」で、卓球という枠を超えたひとつのお祭りという構成で運営がされているようです。
大会概要
種目は男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5つで、年間の開催は最大で4大会までとなっています。
– | グランドスマッシュ |
---|---|
年間開催数 | 最大4大会まで |
大会日数 | 本戦8日間、予選2~3日間 |
種目 | 男女シングルス 男女ダブルス・混合ダブルス |
賞金総額 | 200〜300万USドル (約2億8000万〜4億2000万円) |
世界ランキング付与ポイント
WTTグランドスマッシュで付与されるWRポイントは以下のとおりです。
種目 | 🏆優勝 | 🥈準優勝 | ベスト4 | ベスト8 | ベスト16 | ベスト32 | ベスト64 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シングルス | 2,000pt | 1,400pt | 700pt | 350pt | 175pt | 90pt | 20pt |
ダブルス | 2,000pt | 1,400pt | 700pt | 350pt | 175pt | 10pt |
この付与ポイントは「オリンピック」「世界卓球選手権」と同じ内訳となっています。

2021年まではITTFワールドツアーという名称で運営されており、当時は「ITTFワールドツアー」の優勝者が2550ポイント、「オリンピック」「世界卓球選手権」の優勝者が3000ポイントという設定でした。
ITTFワールドツアーからWTTシリーズに名称を変更した2021年のタイミングでこれら三つの大会の規模を揃え、卓球の三大国際大会となっています。
賞金総額
賞金総額は200〜300万USドルで、日本円にすると約2億8000万〜4億2000万円。
シングルス優勝者には日本円にしておおよそ1000万円ほどの金額が設定されています。
参考までに過去大会の賞金を調べられる範囲で調べてみました。
大会 | 賞金総額 | シングルス優勝賞金 |
---|---|---|
シンガポールスマッシュ2022 | 不明 | 不明 |
シンガポールスマッシュ2023 | 200万ドル (約2億5000万円) | 10万ドル (約1200万円) |
シンガポールスマッシュ2024 | 150万ドル (約2億2500万円) | 不明 |
サウジスマッシュ2024 | 200万ドル (約2億5000万円) | 6万5千ドル (約1000万円) |
試合形式
試合形式はノックアウト式のトーナメント戦。
シングルス準々決勝からは7ゲームマッチになり、それ以外は5ゲームマッチで戦います。
出場資格
グランドスマッシュの出場枠は男女シングルス64名、ダブルス24ペアです。
出場資格は基本的には、世界ランキング上位の選手から自動的に割り振られます。
エントリー時の世界ランキングに沿って出場選手が選出されます。
種目 | 参加人数 | 内訳 |
---|---|---|
シングルス | 64選手 | WR上位から50名 ワイルドカード4名 WTT推薦枠2名 予選通過8名 |
ダブルス | 24ペア | WR上位から20ペア ワイルドカード4ペア |
- WR:世界ランキングの略です。エントリー締め切り時点で判断されます。
- ワイルドカード枠:開催国が出場選手を選出できる枠です。世界ランキングに関わらずに選出できます。
- WTT推薦:主催者であるWTTが出場選手を選出できる枠です。世界ランキングに関わらずに選出できます。
出場制限
グランドスマッシュでは、特定の国の選手が多く出場することのないように各協会から出場できる人数に上限が設けられています。
種目 | 人数上限 | 詳細 |
---|---|---|
シングルス | 6名 | 本戦・予選合わせて各協会最大6名まで ワイルドカード、WTT推薦枠の選手は上限に含まない WTT推薦は開催国以外から選出する |
ダブルス | 4名 | 同協会のペアは1ペアまで それ以上は他協会ペアで組むこと |
過去大会結果
過去大会の結果・歴代優勝者は別記事にまとめてあります。
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